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【構想から20年!】「不思議の国のアリス」の制作秘話と作品の魅力は?

1951年に公開された「不思議の国のアリス」は、他にない不思議で独創的な世界観が魅力的ですね!

服を着たウサギが時間に追われていたり、花が歌ったり、芋虫がしゃべったり。

中でも、”誕生日じゃない日”をお祝いするという発想には目から鱗で、固定概念に縛られない自由な発想を教えてもらえる作品でもあります。

そんな不思議の国のアリスは、構想から20年もかけて制作されたのをご存じでしょうか?

今回は、その制作秘話作品の魅力についてまとめていきます!

目次

構想から20年かかったって本当?制作秘話をご紹介!

はじまり

ウォルト・ディズニーは子どもの頃に、ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」を読んで、作品の世界観に魅了されました。

1923年、Laugh-O-Gram Studio時代に、『Alice’s Wonderland』と題した10分程度の短編映画を制作していたことからも、かなり影響を受けていたことがわかります。

それ自体は公開されることはありませんでしたが、その後のウォルト・ディズニー・カンパニー時代に、人気を博した『アリス・コメディ』シリーズの制作に役立ちました。

その内容は、「アリス」という名前の実写少女と「ジュリアス」という名前のアニメーションの猫が、アニメの世界の中を冒険するというもの。

同シリーズは、1923年10月から1927年8月にかけて57作品制作されました。

このように、会社の初めての作品『アリス・コメディ』シリーズは、キャロルの作品からインスパイアを受けて制作された作品なのです。

構想から20年かかった理由

「不思議の国のアリス」は、構想から映画公開までに、20年近くの歳月がかかっています。

ウォルトは初の長編アニメーション「白雪姫」よりもずっと前、1930年代初頭からキャロルの作品の映画製作を熱望していました。

しかし、ウォルト自身、制作する過程で、この映画の脚色に手を焼いており、企画が何度も流れるなど、なかなかスムーズには進まなかったようです。

初めの構想では、「アリス・コメディ」シリーズと同じく、実写とアニメーションを織り交ぜた実写映画にする予定であり、そのための主演女優も決まっていました。

しかし、何年かたって、1946年に全編アニメーションでの制作を決定

また、第二次世界大戦の勃発により、長編映画の制作は一時停止せざるをえなかったり、様々な困難を乗り越えて1951年についに公開にこぎつけたのです

リアルな表情と動きの描写

作品には、ロトスコープといわれる手法で描かれており、表情豊かでリアルな動きを表現しています。

ロトスコープとは、演技をする役者の動きを参考にキャラクターの下絵を描く手法のことで、1940年代後半より、この手法がディズニー映画に用いられています。

滑らかな動きを表現するために多くの労力がかけられ、1秒間に24枚もの膨大な作画数が使用されています。

ちなみに、アリスの実写モデル・声優を務めたのは、女優のキャサリン・ボーモントさん。

彼女はアリスの他に、次作『ピーターパン』のウエンディの実写モデル・声優も演じました。

早すぎた名作!公開当時は評価されなかった?

公開当時の評価は?

1951年7月26日にロンドンレスター・スクエア劇場で初公開され、7月28日にニューヨークで公開されました。

ウォルトの長年の思いむなしく、公開当時は興行収入的には成功とはいえない結果評価も高くはなかったといいます。

原作に根強い人気があったことから、イギリスの評論家たちからは「原作に忠実でなく、台無しにした」と批判され、また、アメリカ国内での評価も厳しいものでした。

というのも、当時はまだ、第二次世界大戦の記憶が色濃く残る戦後すぐの時代。

前作「シンデレラ」のような、わかりやすく感動的なストーリーとは全く異なる、独想的な世界観の「不思議の国のアリス」はなかなか理解されづらかったのかもしれませんね。

評価が覆ったのは、20年後だった!

評価が覆ったのは、その後20年後、ウォルトが亡くなってからのことでした。

1960年後半に若者の間でサイケデリック文化が流行し、『ふしぎの国のアリス』の奇妙な作風が再び話題を呼んだのです。

1974年に劇場で再上映されると、世界観が再評価され、人気が再熱!

ウォルトは時代の先を行く、「先見の明」をもっていましたね!

ディズニーらしい表現の魅力について

『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』、原作の小説は2つあり、世界中で愛される名作シリーズです。

ディズニー作品では、双方の要素をミックスし、色鮮やかなキャラクターと幻想的な音楽で再現し、幅広い年齢層に愛される作品となっています。

色鮮やかなキャラクターたち

実は『鏡の国のアリス』に登場するキャラクターの双子のディーとダムは、鮮やかな赤いズボンと青い蝶ネクタイがトレードマーク。

また、チェシャ猫は原作とはうって変わって、ピンクとすみれ色の縞模様の奇抜な色彩にデザインされています。

キャラクターたちは、鮮やかで独創的、コミカル要素が強く描かれており、見ていて楽しく、一度見たら忘れません。

ディズニーらしい色彩豊かな表現で、不思議の国の世界をアニメーションで生き生きと描き出しています。

これは、革新的なカラーシステムであるテクニカラー第4式の採用と、1930年代を通じて行われた、スタジオの資源の最適化・人材育成への投資のたまものなのです!

30曲以上が没になった!

本作は、公開翌年、1952年のアカデミー賞「作曲賞」にノミネートされています。

耳に残る、幻想的な楽曲やポップな楽曲が作品を盛り上げてくれていますよね!

子どもの頃、ディズニーランドでアリスのオルゴールを買ってもらって何度も聞いたのが、「Alice In Wonderland」でした♪

実は、アリスのために作られた楽曲はたくさんあるそうですが、なんと30曲以上が没になっているんだとか!

しかし、そのうち「ワニをひやかすな」「右から2番目の星」の2つは、メローディーだけ『ピーターパン』に採用されているんです!

アリスで使用されなかった楽曲も、他の作品で日の目を浴びることができて、よかったです!

まとめ

今回は、ディズニーのアニメーション映画「不思議の国のアリス」の制作秘話作品の魅力についてまとめました。

キャロル作品の映画化は、ウォルトの子どもの頃からの長年の夢であり、長い時間がかかってもあきらめることはありませんでした。

制作話を知った後に、作品を鑑賞すると、より深く感じるものがありますね!

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この記事を書いた人

東京都在住、一人暮らしをしているOLです。
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